
「はなまるうどん多肥店」が7月2日、「手打ちと創造 はなまるうどん 多肥店」(高松市多肥下町、TEL 087-815-2625)としてリニューアルオープンした。運営は「はなまる」(田町)。
創業25周年を迎え、1月に本社を高松に移した同社。同店は、讃岐うどんの伝統を守り、革新を起こすことを目標に打ち出した「おいでまい!さぬきプロジェクト」の一環でそれぞれ異なるテーマに沿ってリニューアルする香川県内5店舗の一つ。伝統を未来につなごうと、テーマには「未来」を掲げている。香川県産小麦「さぬきの夢」を使った手打ち麺を提供。職人が麺を打っている様子を見られる「麺打ち場」を入り口正面に設けた。実演を見せるのは同社初。注文は席に備え付けのタブレット端末で受け付ける。
うどんを監修したのは「本場さぬきうどん協同組合」(宮脇町1)理事長の香川隆昭さん。「はなまる社長の前田良博さんから手打ちうどんの作り方をスタッフに教えてほしいと依頼され3人に教えた。皆熱心に練習して麺は打てるようになったが、車の運転でいえばまだまだ路上に出たばかりの段階。これから慣れて力も抜けてくる。手打ち麺は打つ人によって自ずと差が出てくるの」で話し合いながら一番良いうどんを提供してもらえれば」と期待を寄せる。
同店限定メニューも用意し、香川県の名物料理「骨付鳥」をイメージし塩や黒コショウ、ニンニクで味をつけた天ぷらが付く「骨付鳥っぽい味のかしわ天うどん」(かけ小1,000円~)や綾川町で作られたそばと相盛りする「白黒つけないかけ・白黒つけないざる」(かけ=700円、ざる=800円)、香川の銘菓「茶のしずく」を天ぷらにした「茶のしずく天」(200円)などを提供する。
「限定メニューは香川県の名物や名産品を新たな形で表現した」と前田さん。「1月のプロジェクト開始から半年。当店をリニューアル第1弾として皆さまに届けられる。不安もあるが期待もしている。今回のリニューアルで、お客さまにはもちろんスタッフにも、当社の変わっていく覚悟を示したい。我々は『讃岐と共に』をテーマに魅力あふれる香川県内のうどん店の数々、香川県民の方々、香川県とともに歩んでいく」と意気込む。香川さんは「はなまるうどんは2000年代に香川から全国に讃岐うどんを広めてくれた。今もう一度香川県に戻って再び讃岐うどんの魅力を全国に発信してくれると期待している」と話す。
営業時間は10時~15時。