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高松・鬼無町の桃太郎伝説が絵本に 桃太郎と鬼の「その後」描く

高松市鬼無町に伝わる桃太郎伝説を基にした「鬼無のももたろう」

高松市鬼無町に伝わる桃太郎伝説を基にした「鬼無のももたろう」

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 鬼無観光協会が5月20日、高松市鬼無町に伝わる桃太郎伝説を基にした絵本「鬼無のももたろう」を刊行した。

鬼無町に残る「鬼が塚」にまつわる物語が描かれる

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 今年4月に高松市で11年ぶりに「桃太郎サミット」が開かれたことを記念して作られた同絵本。同町に伝わる桃太郎伝説では、鬼が島で鬼を征伐し、故郷に戻った桃太郎たちの元に鬼たちが復讐(ふくしゅう)しようと海を渡ってやって来る。襲ってくる鬼たちを返り討ちにした桃太郎は鬼のなきがらを村人たちとともに手厚く葬り、それが現在も同町に残る「鬼が塚」という。伝承を下敷きに鬼無観光協会が物語を作り、絵は香川県出身の19歳のアーティスト・タイチさんが手がけた。

 「桃太郎サミット高松大会実行委員会」委員長の北谷悌邦(よしくに)さんは「鬼無の桃太郎伝説では鬼が島で一度退治した鬼が再び攻めてくる展開で、地元でも知らない人が多い。桃太郎サミットが開かれた記念も兼ねて子どもから大人まで分かりやすい絵本にまとめた」と振り返る。

 「鬼が塚があるのは小高い丘で、頂上からは鬼が島ともいわれる女木島が眺められる。桃太郎と鬼との決戦は別の場所でされたにも関わらず女木島が見えるこの場所に鬼が塚があることから、『桃太郎も鬼と仲良くしたかったのではないか』と発想を展開し、サブタイトルは『ほんとは鬼と仲良くしたかった』とした」と北谷さん。「絵本の表紙では鬼と桃太郎が酒盛りし、裏表紙では仲良く踊っている。そんな『あったかもしれない結末』をタイチさんが描いてくれた。多くの人に読んでもらいたい」とも。

 価格は2,200円。

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